研究課題/領域番号 |
16K02154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
井澤 耕一 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (00455908)
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研究分担者 |
橋本 昭典 奈良教育大学, 国語教育講座, 教授 (20379522)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 中国湖南経学 / 近代日本における中国研究 / 皮錫瑞 / 馬宗霍 / 劉師培 / 夏曽佑 / 狩野直喜 / 松崎鶴雄 / 中国近代経学史 / 近代以降の日中学術交流史 / 王ガイ運 / 王先謙 / 葉徳輝 / 日本近代思想史 / 儒教 / 清朝経学史 / 民国経学史 / 夏曾佑 / 経学史 / 中華民国経学史 / 江蘇および湖南経学 / 中国史 / 日本における中国学 |
研究成果の概要 |
本研究課題の成果は以下の3つに大別できる。第1に、20世紀初頭の湖南の経学者、皮錫瑞、馬宗霍の経学史観を究明した。「『経学歴史』の制作過程にみる皮錫瑞の経学観」を彭林『中国経学』第20輯(広西師範大学出版社)上で発表した。また馬宗霍『中国経学史』の訳注稿を『奈良教育大学国文』上で発表した。第2に、20世紀前期に湖南の地を踏んだ日本人研究者の足跡をたどるため、長沙市周辺の史跡を訪れ、その現状を調査した。第3に、湖南省以外の経学者の学術を理解するため、劉師培『中国歴史教科書』、夏曽佑『最新中学教科書 中国歴史』の訳注を『茨城大学人文社会科学部 人文コミュニケーション学論集』において発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、中国経学史および中国史の名著を翻訳することにより、最新の研究成果を踏まえた、独創的でより優れた「経学史」「中国史」を世に問うことができたことに最大の意義を有する。そして訳注作成を通して、先行する諸研究を統合するに止まらず、中国地域思想研究、日中学術交流史研究といった新たな視点から、伝統的学問研究の再構築が可能であることを、系統的かつ具体的に示すことができた。 また従来、日本における中国の地方研究は、中国近代史研究の視点から数多く行われてきたが、本研究を進めたことにより、人文学における新たな研究テーマの創造において、非常に価値あるものとなった。
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