研究課題/領域番号 |
16K02158
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
大形 徹 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (60152063)
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研究分担者 |
大野 朋子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (10420746)
山里 純一 琉球大学, 国際地域創造学部, 名誉教授 (50166659)
佐々木 聡 金沢学院大学, 文学部, 講師 (60704963)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | タマシイ / 辟邪 / ヒモ / 石敢当 / 白澤 / ダレオ / 魔除け / 白沢 / 魂 / 鬼の目 / 悪鬼 / 紐祭り / ネパール / ヒンズー教 / 発病書 / 沖縄 / まじない / 苧麻 / 綿 / 石垣島 / タイ / チェンマイ / リス族 / 魔よけ / 『千金翼方』 |
研究成果の概要 |
辟邪文化に関して、文献および実地調査から考察した。文献は『五十二病方』や『千金翼方』などにみえる辟邪の例を読解して考察した。実地調査は、石垣島・タイ・ネパールなどを調査し、手首などに巻く紐について考察した。宗教や民族は、それぞれ異なるが、いずれも、タマシイの観念を有している。そのタマシイが抜けないための方策として、手首あるいは頸部、あるいは体にヒモを巻くことが行われていた。そのことは、中国の文献などによっても 確かめられた。最終年度は大形徹が「辟邪図」、山里純一が「石敢当」、佐々木聡が「白澤」、大野朋子が「ダレオ(鬼の目)」という題目で研究発表をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、辟邪や魔除けに関しては、学術研究は、ほとんどされていなかった。辟邪文化を中国だけでなく、中国の周辺に位置する石垣島・タイ・ネパールにまで拡大して、文献および実地調査をおこなった。手首などに巻く紐は各地に存在し、宗教や民族がそれぞれ異なるものの、いずれも、その根柢にタマシイの観念を有していることがわかった。あと市民講座で、代表・分担者が、それぞれ、「辟邪図」、「石敢当」、「白澤」、「ダレオ(鬼の目)」、「手首にまくヒモ」などについての講演を行った。いずれも、他では聞くことのできない話ばかりであり、すこぶる好評であった。
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