研究課題/領域番号 |
16K02165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 京都大学 (2017-2019) 東北大学 (2016) |
研究代表者 |
菊谷 竜太 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (50526671)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | インド密教 / 注釈文献 / アバヤーカラグプタ / 『アームナーヤマンジャリー』 / 『サンプトードバヴァタントラ』 / 『アバヤパッダティ』 / ラトナーカラシャーンティ / カマラナータ / 『サンプタタントラ』 / 密教注釈文献 / 『ムクターヴァリー』 / プトゥン・リンチェントゥプ / 『サンプタ「広注」』 / 『ヴァジュラーヴァリー』 / 『ニシュパンナヨーガーヴァリー』 / プトゥン / 仏教学・仏教史全般 / インド・チベット密教 |
研究成果の概要 |
アバヤーカラグプタによるインド密教における百科事典的注釈書『アームナーヤマンジャリー』第1篇の校訂・訳注研究を新出梵蔵バイリンガル写本にもとづき行った。本研究を通じて、同書がアバヤーカラグプタの他の著作と密接な関係にあるばかりではなく、指摘されていたように、ラトナーカラシャーンティおよびカマラナータの『ヘーヴァジュラ』注より大きな影響を受けていることが明らかとなった。また、他の篇にみられる『秘密集会』系からの影響も解析を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『アームナーヤマンジャリー』第1篇のバイリンガル写本の梵蔵翻刻はすでに終え、全体の精密な校訂・訳注制定作業に入っている。指摘されているように『アームナーヤ』にはラトナーカラシャーンティとカマラナータからの影響が大きく見られるが、自説に合わせるために適宜に引用範囲を取捨選択し、一部改変も行なわれている。こうした姿勢はアバヤーカラの著作全体において顕著であるが、注釈文献にしばしば共通してみられる傾向であり、その過程を明らかにすることは密教文献にとどまらずインドにおける注釈文献の解明にも役立つものと思われる。
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