研究課題/領域番号 |
16K02173
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
|
研究機関 | 公益財団法人中村元東方研究所 |
研究代表者 |
平野 克典 公益財団法人中村元東方研究所, その他部局等, 専任研究員 (70513737)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | ヴァイシェーシカ学派 / 結合関係 / 内属関係 / パダールタダルマサングラハ / ヴィヨーマヴァティー / ニヤーヤカンダリー / キラナーヴァリー / 存在論 / 『パダールタ・ダルマ・サングラハ』 / 『ヴィヨーマヴァティー』 / 『ニヤーヤカンダリー』 / 『キラナーヴァリー』 / ヴァイシェーシカ / 分離 / パダールタ・ダルマ・サングラハ / ニヤーヤ・カンダリー / 普遍 |
研究成果の概要 |
インドのヒンドゥー正統哲学派の1つにヴァイシェーシカ学派がある。同学派が説く<関係>(結び付けるもの)の概念を考察して、同学派の存在論の特徴を明らかとした。本研究では、<結合関係>を多面的に理解するために、その対概念である<分離>の概念分析を中心に研究が推進された。事物の生成と破壊という点から世界構造をみた場合、同学派の存在論は結合関係と分離なくして成立しえない。従って、<関係>概念に着目して同学派の存在論を考察することは、同学派の存在論の新たな側面を示す上で有効な視点であったことを確認することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヴァイシェーシカ学派の<関係>概念に着目した本研究の成果には2つの学術的意義がある。 (1)<関係>概念に着目した本研究は、従来のように実体や普遍などの<結び付けられるもの>(関係項)に着目する見方とは異なっている。そのため、同学派の存在論の新たな特徴を明らかにすることができた。 (2)<関係>概念は同学派だけでなく、他学派の存在論においても重要な役割を担っている。従って、<関係>概念を精緻に分析した本研究はインド哲学全般の存在論を概観する際に有益となる知見を示した。
|