研究課題/領域番号 |
16K02180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
芦名 定道 京都大学, 文学研究科, 教授 (20201890)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 科学技術 / 自然神学 / 東アジアのキリスト教 / 無教会キリスト教 / 遺伝子工学 / 脳科学 / 原子力 / 東アジア / キリスト教思想 / 脳神経科学 / 生命科学 / 社会科学 |
研究成果の概要 |
本研究は、拡張された自然神学を、科学技術と東アジアという二つの文脈で具体化するという研究目的にむけて進められてきた。 まず、科学技術の文脈。特に、原子力、脳科学、AI、遺伝子工学といった現代において問題化しつつある諸問題について、宗教思想(特にキリスト教思想)との接点が人間理解(人格概念)にある点が明らかになった。科学技術の神学においては倫理学から文明論までがその射程に入れられねばならない。 次に、東アジアの文脈。その成果は、『東アジア・キリスト教研究とその射程』としてまとめられた。無教会キリスト教、特に矢内原忠雄の原子力論において、科学技術と東アジアの二つの文脈を結びつける可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、「科学技術の神学」に向けた理論構築を行い、特に、「脳神経科学」「生命科学」に関する具体的な考察を行った。また、東アジアのキリスト教については、これまでの研究成果を論集として刊行したが、日本のキリスト教と原子力問題の関わりを取り下げることができたことは、学術的成果にとどまらず、社会的にも意義あることであったと思われる。 これらの成果によって、科学技術が宗教研究の重要テーマであるに止まらず、現代日本におけてわたしたちが共有する課題(科学技術を基盤とした文明をいかに構築するか)にも密接に関わっていることが示された。
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