研究課題/領域番号 |
16K02182
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 摂南大学 (2017-2022) 神戸大学 (2016) |
研究代表者 |
田中 悟 摂南大学, 国際学部, 准教授 (90526055)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 現代韓国 / 葬墓文化 / 死者 / 顕彰 / 慰霊 / ナショナリズム / 韓国 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は、次の2点にまとめられる。第一に、死者をめぐる比較文化論的考察において政治経済的・法律的側面に配慮することの重要性の指摘であり、第二に慰霊追悼事業における国家の責任明確化と中央政府と地方自治体との間での応分負担への問題提起である。 前者はフィールドワークや法律的な考察に基づいて 死者の追悼や慰霊に関する実態を明らかにするものであり、後者は公的な死者顕彰・慰霊事業が当事者や地方自治体のみならず、国家の参与と負担を求めるものであることを示唆するものである。 これらの研究は今後、その成果を宗教学・政治学の分野ヘフィードバックしていくための予備的考察として位置づけうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的・社会的意義は次の点に見ることができる。すなわち、現代韓国の「公的な死者の顕彰・慰霊」のダイナミズムにいち早く注目し、その現状を把握することを通じて、「ナショナリズム」の問題における「死者」の位置づけを明らかにする点である。宗教学的なアプローチから進められた本研究の枠組みは、「死者」をキーワードにした宗教学的研究成果を政治学的考察に接続するための手がかりとして位置づけられる。 「死者」の問題、そして「ナショナリズム」の問題は、依然として現代社会に暮らす人々の悩みの種、対立の焦点となっている。本研究は、そうした問題に対して一つの示唆を提供するという、社会的な意義をともなうものである。
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