研究課題/領域番号 |
16K02194
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 西南学院大学 |
研究代表者 |
津田 謙治 西南学院大学, 国際文化学部, 教授 (00532079)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 教父学 / 場所論 / 宗教哲学 / 古代キリスト教思想 / 質料論 / キリスト教学 |
研究成果の概要 |
使徒後教父時代から古代末期に到るまでの初期キリスト教思想史において、教父たちや宗教的思想家たちが一方では天と地を行き来する神という聖書の字義的な意味を認めつつも、他方では漠然と神が天上や地上に存在すると捉えたのではなく、神が全能者でありながらも自らが創造した被造物である天などの場所の中に閉じ込められるという矛盾に着目しながら、「包括されない包括者」という神概念を模索しようとしていた点を明らかにしたことが、本研究の中心的な成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「神を時間軸上に位置付けられ得るのか」を問題とする時間論と比較すると、これまで初期キリスト教思想史上において十分に顧みられることのなかった空間・場所論に焦点を当てて、「神は何処にいるのか」という問題がどのようにギリシア・ラテン教父たちやキリスト教周縁の思想家たちによって展開されてきたのかを明らかにし、古代における神的存在論の重要な側面を浮彫にすることによって、この主題に関連する三位一体論などの重要な教理の形成に繋がることを解明した点が、本研究の学術的意義である。
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