研究課題/領域番号 |
16K02197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
眞壁 仁 北海道大学, 法学研究科, 教授 (30311898)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 儒礼受容 / 孔子崇拝 / 祖先崇拝 / 昌平黌 / 神像 / 神位 / 憑依 / 徳川儒学思想 / 儒礼 / 釈奠 / 祀孔 / 崇祖 / 昌平坂学問所 / 思想史 |
研究成果の概要 |
本研究では、寛政期以降の海外学術蒐集の中心であった江戸林家の家塾や昌平坂学問所の儒者を取り上げて、彼らの儒礼における父祖に対する家祭と孔子崇拝の釈奠をめぐる思想と実践を関連づけて分析した。その際、古代日本の「古礼」と中国宋代の「程朱学」における儀礼への回帰にとどまらない要素に着目し、それらが必ずしも明代・清代学術受容に起因するものではないこと、むしろ日本近世期の儀礼において神霊が憑依する対象とその変化や武家霊廟にみられる人神祭祀との関連を重視して、儀礼モデルを設定し実施する際の選択の枠組みを提示しようとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
徳川儒学における儒礼受容をめぐっては、思想史研究の観点から、儒教に由来する各種の儀礼を、どのように相互に関連づけて捉えるのかという問題がある。とりわけ寛政期前後の幕府釈奠は、儀礼の思想と実践の関連をめぐって、先行研究で最も実証的な検討が立ち後れていた。本研究をとおして、日本の儒礼を同時代の広い文脈で捉え、「程朱学」を標榜しつつも仏教やヒトガミ信仰の影響のもとで独自な展開を遂げた徳川儒学の祭祀の在りようの一端を明らかにした。
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