研究課題/領域番号 |
16K02205
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 祐理子 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (30346051)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | フランス・エピステモロジー / 現代医学史 / 現代物理学史 / カンギレム哲学 / エピステモロジー / バシュラール / カンギレム / 20世紀物理学史 / 20世紀生命科学史 / カント / 哲学 / ジョルジュ・カンギレム |
研究成果の概要 |
本研究ではⅠ「現代科学史と現代哲学史の接点・起点としてのフランス・エピステモロジー」と、Ⅱ「哲学的「主体性」の動揺と同概念の再検討」に関わる資料収集と分析を行ない、これを基盤としてⅢ「カンギレム「生命の哲学」の全体像再構築」・Ⅳ「カンギレム哲学のラディカリズムとその反響」の研究を進めた。カンギレムのエピステモロジー研究と次世代への影響関係を精査しつつ、その背景としての20世紀科学研究と社会的受容の関係を探り、現代科学史・生活史・社会史の交錯を辿ることに努めた。その研究報告・議論の場を持ちながら、研究報告としての論文を発表した。さらに次年度以降、全体的な成果をまとめた書籍を刊行する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、20世紀転換期における物理学研究の進展と新知見の科学研究内的・外的な影響を整理し、1920年代から30年代の物理学と化学が哲学的諸概念に与えた動揺を分析した。また、1930年代から40年代の物理学研究活動がこの時期の国際政治的状況から受けた影響を考察するとともに、同時代における生物物理学的研究の視座の萌芽とその展開について整理を行なった。これらの物理学と生物学の交錯の歴史と、40年代の医学史の展開との関係に注目したうえで、並行する時期のカンギレムの哲学的な主要概念の変遷を中心軸としながら、現代的な哲学における人間や主体性概念の根源的な問い直しが生じた史的過程を追跡した。
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