研究課題/領域番号 |
16K02211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 天理大学 (2017-2019) 大阪市立大学 (2016) |
研究代表者 |
箱田 徹 天理大学, 人間学部, 准教授 (40570156)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 思想史 / 社会哲学 / フランス / 68年5月 / フーコー / ミシェル・フーコー / アウトノミア / サンドロ・メッザードラ / 採取 / 社会運動 / 現代思想 / 戦争 / 真理 / 社会思想史 / 20世紀 / 統治 |
研究成果の概要 |
1970年代前半のミシェル・フーコーの著作を「戦争」概念に注目して分析することで、後に展開される権力論と統治性論が、フランス「68年5月」後の政治・理論状況と密接な関係にあることを改めて明らかにするともに、フーコーの権力や統治についての後年の議論を、近代社会の政治的統治の類型論であることを超え、社会を変革する主体の生成という角度から読み直す手がかりが、この時期のフーコーの理論的歩みのなかにあることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フーコーの統治性論と権力論を、ポスト68年5月という歴史的背景を踏まえて検討すると、1970年代前半の政治的ラディカリズムとの対話が重要であること、またその文脈に議論を戻すことで、フーコーの思想が、現代の政治的・社会的統治のあり方のみならず、社会運動とそこでの主体の生成という問題を考えるうえで重要であることを、思想史のアプローチから示した点に学術的意義がある。こうした観点は、21世紀の現代社会で続発する抗議運動や社会変革の動きを考察するうえで豊かな示唆をもつ点に、社会的意義がある。
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