研究課題/領域番号 |
16K02212
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 北海学園大学 |
研究代表者 |
安酸 敏眞 北海学園大学, 学長 (40183115)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | キリスト教学 / シュライアマハー / トレルチ / 波多野精一 / 有賀鐵太郎 / 学問的神学 / リベラルプロテスタンティズム / 信仰論 / ドイツ学問的神学 / 19世紀プロテスタント神学 |
研究成果の概要 |
「キリスト教学」の理念を再検討するために、シュライアマハーとトレルチに焦点を絞って、「キリスト教の≪文化科学≫としての神学」の可能性を複数の角度から検証した。研究の成果は、①シュライアマハーの『キリスト教信仰』の全訳を遂行したこと(翻訳は間もなく教文館から刊行される予定)。②F・W・グラーフ博士を日本に招待して、北海学園大学、京都大学、東京大学などで講演やシンポジウムを行った。その講演内容を『真理の多形性』として刊行した。③日本宗教学会第78回学術大会で口頭発表し、それを論文「シュライアマハーの『キリスト教信仰』についての一考察」『人文論集』第68号、179-189頁に掲載した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「キリスト教学」という学問は、わが国の京都大学ではじめて成立したもので、そこには波多野精一と有賀鐵太郎の格別の尽力があった。この二人は19世紀ドイツの学問的神学から多くを学び、とりわけシュライアマハーとトレルチから多くを取り入れた。ところが、今日のわが国のキリスト教学は迷走気味で、本来のあり方から大きく逸脱していると言わざるをえない現象が多々見られる。筆者はこのような状況に危機感を覚え、シュライアマハー=トレルチ的伝統をもう一度正しく見直すべきであると考え、本研究の計画を立てて実行した。 この研究の一環として、シュライアマハーの『信仰論』の完訳を成し遂げたことは、大きな意義を有している。
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