研究課題/領域番号 |
16K02214
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
|
研究機関 | 清泉女子大学 |
研究代表者 |
竹田 文彦 清泉女子大学, 付置研究所, 教授 (60319811)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | シリア / キリスト教 / 聖書 / イスラム / シリア・キリスト教 / アラム語世界 / 原典翻訳 / 研究書翻訳 / エフライム / アフラハット / 事典項目執筆 / イスラーム / 翻訳 / 宗教思想史 / オリエント・キリスト教 |
研究成果の概要 |
本研究は、今日まで、ほとんど我が国において本格的な研究がなされてこなかったシリア・キリスト教について、シリア語文献の解読を通して、その歴史的、思想的に解明することを課題としたものであった。研究者は、この課題について特に次の二つの点から研究を進めた。一つは、古代世界においては珍しい五つの異なる翻訳を生み出した「シリア語訳聖書の研究」、そして、もう一つが、イスラム勃興期におけるシリア・キリスト教徒たちの反応である。その成果は、学会、研究会、国際シンポジウム等での研究発表と論文という形で明らかにした。また、アフラハート、エフライムなどの著作のシリア語原文から翻訳を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意味としては、何よりもわが国においてこれまでほとんど本格的な研究が成されてこなかった分野において研究をおこなったことである。また本研究は、キリスト教の本質理解についても大きな見直しを迫るものともなり得ると思っている。社会的意義としては、今日、シリア・キリスト教徒の多くは、イスラーム世界に少数者として生きており、ニュースなどで報じられているシリア難民の中にも多くのシリア・キリスト教会の信徒が含まれている。このことも意識的に研究発表や講演などにおいて言及するようにするように努め、対立や紛争を越えて多文化共生社会を実現のための一助となるように努めた。
|