研究課題/領域番号 |
16K02230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
仏山 輝美 筑波大学, 芸術系, 教授 (70315274)
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研究分担者 |
北澤 茂夫 横浜美術大学, 美術学部, 教授 (10161473)
加藤 隆之 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (70572056)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | Mischtechnik / 混合技法 / マックス・デルナー / 油彩画 / ミッシュテクニック / 東アジア / 芸術諸学 |
研究成果の概要 |
混合技法Mischtechnikは、我が国においては西洋絵画教育の教材もしくは実践的な画法として広く定着しているといえるが、東アジア圏の諸国において同様の継承と実践が認められるとは言い難い。一方、同技法がドイツ語圏において継承され実践されている事例を確認し、それらの処方や実践方法を参照することで我が国において醸成した同技法の検証を試みた。管見の限り、Mischtechnikは、極東の日本とドイツ語圏の一部地域において継承され実践される稀有な技法であるといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
約100年前にデルナーが提案した油彩画の混合技法Mischtechnikが、現在、極東の日本とドイツ語圏の一部地域においてほぼ忠実な処方で継承されており、管見の限りではこの二つの地域においてのみ同技法の継承と実践が認められる。これは美術史および絵画技法史の上でも稀有な現象である。日本におけるMischtechnikの受容に関する研究とその成果は、1970年代以降においても欧州の油彩画技法を貪欲に吸収しようとした我が国の画家たちや美術教育機関関係者による取り組みの検証と再評価である。
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