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演奏家D.チューダーの音楽的時間観念の形成と実践ーフランス前衛芸術論を背景として

研究課題

研究課題/領域番号 16K02236
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 美学・芸術諸学
研究機関福井大学

研究代表者

澁谷 政子  福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (90262253)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード偶然性の音楽 / トータル・セリー音楽 / アントナン・アルトー / 音楽的時間 / 前衛音楽 / デイヴィッド・チューダー / ピエール・ブーレーズ / ジョン・ケージ / 前衛芸術 / ディヴィッド・チューダー / 美学・芸術諸学 / 音楽学・音楽史
研究成果の概要

前衛音楽の特質を考えるにあたり、D.チューダーがP.ブーレーズ《第2ピアノ・ソナタ》に「非連続」の音楽的時間を見出しことはきわめて示唆に富んでいる。これを手掛かりに、本研究は1940年代から1950年代初頭のブーレーズおよびJ.ケージの音楽の組織法について考察した。二人の往復書簡やその他の言説の検討を通して、彼らの音楽思考において働くものとしてシステム性とシアター性の二つの原理を提起した。前者は彼らの音楽素材の構造化の試みを支えている。一方、アントナン・アルトーの演劇論に由来するシアター性は、ケージの偶然性の音楽の成立に重要な役割を果たしており、前衛音楽の音楽的時間の重要な特質と考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ケージの偶然性の音楽については、ヨーロッパと距離をおいたアメリカ文化において独自に生成したものとされることが多いが、1940年代末から1950年代初頭のケージとブーレーズのあいだの交流の詳細と互いの音楽論を再検討することにより、若きブーレーズが強く関心をもっていたフランス前衛芸術論がケージのシアターピースやミュージサーカス等のアイディアの基盤を提供したことが明らかになった。また、前衛音楽における従来の芸術音楽からの質的転換を解明する一つの手かがりとして、アルトーの演劇論に発する非連続の時間という原理を提起した。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 1949年のケージとブーレーズ:システム性とシアター性の交差2019

    • 著者名/発表者名
      澁谷 政子
    • 雑誌名

      福井大学教育・人文社会系部門紀要

      巻: 第3号 ページ: 269-297

    • NAID

      120006549562

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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