研究課題/領域番号 |
16K02237
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
石田 圭子 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (40529947)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ファシズム / ナチズム / 保守革命 / 表現主義 / モダニズム / 美学と政治 / K・H・ボーラー / エルンスト・ユンガー / アルベルト・シュペーア / 政治と美学 / 廃墟価値の理論 / カール・ハインツ・ボーラー / ピクチャレスク / ナチズムの美学 / 廃墟理論の価値 / アレゴリー |
研究成果の概要 |
本研究では、表現主義、保守革命、ナチズムに共通する時間感覚に着目し、包括的な視点からこの時代の美学と政治の関係を考察することを目指した。本研究によって、モダニズム・保守革命・ナチズムは、それぞれ突然性ないし瞬間性といった歴史/時間感覚において接近しながらもなお相違点を有しているということが明らかになった。また、そうした時間感覚における揺らぎと反転において、当時の美学と政治の間に交錯が生まれた可能性も見出された。本研究の成果は発表や論文を通じて公表された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歴史/時間への感覚という点から20世紀初頭ドイツにみられる美学と政治が交わる思考について明らかにしようと試みる本研究によって、モダニズムおよびドイツ美学研究の死角を照らし出すことができた。また、美と政治の連携のメカニズムの一端を解明することによって、本研究は政治における現在の危機、すなわち、世界のいたるところでナショナリズムや民族主義が噴出し、政治の世界で美や世界の再―表象化を求める動きが強く現れてきている危機にたいして、その危機の在処を指摘し批判しうるひとつの手がかりを提示しえたと考える。
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