研究課題/領域番号 |
16K02239
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
東 賢司 愛媛大学, 教育学部, 教授 (10264318)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 墓誌 / 墓誌銘 / 石刻 / 水運 / 楷書 / 隷書 / 篆書 / 北魏 / 埋葬 / 隋 / 北朝 / 水経注図 / 白溝 / 清水 / 華北 / 運河 / 南水北調 / 洛陽 / 河北省 / 埋葬地 |
研究成果の概要 |
本研究は、中国南北朝時代から隋代において、西安、洛陽、ぎょう(業におおざと)等の王都で作成された石刻資料、とりわけ件数が多い墓誌資料に注目をし、資料間に新しい関連性が見られるかどうかを探る研究である。手法として用いたのが、墓誌資料が河川により運搬され河川周辺の資料には共通性があるのではないかという仮説を検証することである。中国でのフィールド調査、資料収集と分析の結果、古河川・古運河とその周辺から出土した石刻資料の文字には書風や彫刻の技法等の共通性があることが認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中国の古代から中世にかけての研究であるが、この時期の文字、特に「楷書」という書体は、中原や華北平原から朝鮮半島を経由して日本に伝わっている。日本国内に見られる石刻には、この当時の中国国内で書かれていた文字に極似している文字がある。また、日本では奈良時代以降中国の東晋時代に活躍した王羲之の書の影響が強まるが、これを脱却するのが明治時代である。この時期に日本に流入した碑石拓本は、北朝時期の石刻資料が多いのが特徴である。時間的にも距離的にも離れているように思える二地点であるが、中国の中心地域から周辺への漢字の伝承は確実に行われている。
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