研究課題/領域番号 |
16K02250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
高久 暁 日本大学, 芸術学部, 教授 (20328769)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | アレクサンドル・チェレプニン / 20世紀日本音楽史 / 20世紀中国音楽史 / ロシア・ソビエト音楽史 / 楽譜出版史 / チェレプニン楽譜 / 楽譜出版 / 近代日本音楽史 / 近代中国音楽史 / チェレプニン / ロシア音楽史 / 20世紀音楽史 / エコール・ド・パリ / 近現代日本音楽史 / 近現代中国音楽史 / 20世紀西洋音楽史 / 伊福部昭 / チェレプニン・エディション / 外来音楽家 / 音楽学 |
研究成果の概要 |
本研究は1934年から1937年にかけて中国と日本に滞在して創作・演奏・教育・楽譜出版の各活動を行い、両国の音楽界に刺激と影響を与えたロシア出身の作曲家・ピアニスト、アレクサンドル・チェレプニンの活動の実態と、日中両国の音楽文化が作品に与えた影響を、スイス・バーゼルにあるパウル・ザッハー財団所蔵のチェレプニンのアーカイヴにおける一次資料の調査を中心に、日本、台湾、ドイツ、フランス、アメリカ、ロシアのアーカイヴや図書館での調査を介して解明するものである。この方法論による研究は初めて実施されるものであり、調査の結果、従来のチェレプニン研究では知られていなかった多くの知見や資料を見出すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によってチェレプニンが1934年から1937年にかけて中国と日本で行った音楽活動について多くの新たな知見と資料が発見され、当該期の日中両国の音楽史をより精密に理解することができるようになった。特にチェレプニンが当時の日本の音楽界や、伊福部昭や江文也などの「チェレプニン・コレクション」から出版された作曲家たちや作品について論じた未出版の論文を執筆から80年余を経て刊行したことによって、チェレプニンへの認識に新たな次元がもたらされた。さらにチェレプニン作品における日中の音楽文化の影響と、「チェレプニン・コレクション」の出版の実態が2つの時期に区分できることが判明した。
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