研究課題/領域番号 |
16K02256
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 仁愛大学 |
研究代表者 |
三脇 康生 仁愛大学, 人間学部, 教授 (40352877)
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研究分担者 |
岡田 修二 成安造形大学, 芸術学部, 教授 (80269753)
松嶋 健 広島大学, 社会科学研究科, 准教授 (40580882)
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研究協力者 |
石川 亮
馬場 晋作
西尾 浩一
城間 祥之
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 精神医学 / ソーシャルエンゲージドアート / アール・ブリュット / アートセラピー / 脱制度化 / 脱施設化 / アート / 精神医療 / 脱医療化 / 地域 / アールブリュット / フランス / イタリア / 日本の精神医療 / フランスの精神医療 / 地域振興 / 地域アート / 障害者アート / 精神科医療改革 / 障害者支援 / 支援関係 / 地域と病院 |
研究成果の概要 |
社会から孤絶させ内面を表現するアール・ブリュットの作家というイメージが使われ、正常者がアートを用いて異常者をセラピーするという古典的なアートセラピーのイメージが使われる。どちらも社会から孤絶したところで患者個人に内面を表現させた。精神医学と芸術には別の出会い方の探索が我々の出発点であり、参照点はフランスのリールである。鍵となるのがリールが、その先行研究としたイタリアのトリエステのOperatoreという言葉であった。それは精神保健サービスの「スタッフ」の総称のことである。しかし、オペレラトーレという呼称を明確に用いなくとも、アートを脱差別化して導入することで総称化的な脱差別が可能になる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アーティストが重要になるのは、所与の「精神の病」でなく、人の生活を中心に置いて生命の危機への対応へと方向を大転換する時である。鍵となるのがオペラトーレ(Operatore)という言葉で、シンプルに精神保健サービスの「スタッフ」のことである。しかし、精神科医や看護師という職種名で人が呼ばれ、診断名がそのまま患者の呼称になることを防いだ。その意味で、リールでは、アーティストが精神医療に参画する意味が大きいことが分かった。アートで町おこしをしているリールでは、日常生活でアーティストの動きが盛んで、それをオペラトーレとして包含したのだ。日本でもオペラトーレを生み出す意義が大きいことを指し示した。
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