研究課題/領域番号 |
16K02257
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
井口 はる菜 関西外国語大学, 外国語学部, 講師 (60770120)
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研究協力者 |
林 美恵子
林 美音子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 三味線音楽 / 日本音楽 / 三味線組歌 / 地歌 / 古楽譜 / 復原 |
研究成果の概要 |
京都府立総合資料館には、京都を中心に伝承されている柳川流三味線組歌の古楽譜が複数所蔵されている。これまでの三味線組歌研究では、複数の古楽譜を比較した研究は無く、おそらく本研究で初めて、対象資料『五線録』『柳川流本手組大意全書』『三絃独譜』(いずれも写本)の収録内容の整理と比較を行った。その結果、各資料の特質を明らかにすることができた。また、《乱後夜》《晴嵐》の古楽譜を解読し、現行する野川流にも伝承されない《晴嵐》の歌の部分の手と、《乱後夜》末尾に記された「地」の手の復原に取り組み、3部合奏を試みた。復原曲は、柳川流三味線組歌を社会に周知させることを目的として、一般の方々に向けて公開演奏した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
三味線組歌は、全ての三味線音楽の中で最も古い歴史を持つ芸術的歌曲である。京都に伝承される三味線組歌の柳川流には、書き残された手書きの古譜資料が複数存在する。本研究では、京都府立総合資料館(現京都府立京都学・歴彩館)が所蔵するそれら古譜資料の内容を整理し、今後の三味線組歌研究の基盤とするべく、各資料の特質を明らかにした。また、古譜を拠り所として現在では廃絶してしまっている三味線組歌の楽曲復原を試み、自らが演奏することによって復原曲を耳で聴いて確かめることができる講座を一般に公開した。
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