研究課題/領域番号 |
16K02261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
長岡 龍作 東北大学, 文学研究科, 教授 (70189108)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 天界 / 十地思想 / 蓮華蔵世界 / 神仙世界 / 正倉院 / 屏風 / 古代金銅仏 / 絵巻物 / 補陀落山浄土 / 正法念処経 |
研究成果の概要 |
本研究は、古代日本の他界観において、盧舎那仏の浄土への往生の前段に「天界」が想定されていたとする新たな観点を踏まえ、『華厳経』に基づく「天界」という思想に着目するとともに、他界としての「天界」表象の位相を明らかにすることを目的としている。そのため、(1)「天界」の意味、(2)「天界」表象の構造、(3)「屏風・障子」の機能、を項目として設定し研究を進めた。(1)については文献の読解に基づき思想的な検討をおこない、(2)については「天界」と「神仙世界」の習合の構造を美術作品の表現の検討を通して考究し、(3)については正倉院宝物の屏風の意義を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、美術史において、『華厳経』に基づく「天界」という思想に着目し、その美術表象を考究する研究はなかった。この思想の前提には『華厳経』が説く蓮華蔵世界があり、正倉院の屏風は、盧舎那仏浄土を目指す聖武天皇のために「天界」を表象していると見るのが本研究の立脚点である。そこから本研究では、「天界」を他界の一つとして想定し、「天界」表象のありようと「天界」を表現する美術の宗教的機能を考察した。これらはいずれも、従来の美術史にはない新しい視座であり、既知の美術作品が持っている宗教的意味を新たに浮上させる成果となった。
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