研究課題/領域番号 |
16K02263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
天野 知香 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (20282890)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 女性芸術家 / 両大戦間フランス / マリー・ローランサン / アイリーン・グレイ / ジェンダー / 装飾芸術 / 両大戦間 / フランス / 女性コレクター / ロメーヌ・ブルックス / フェミニズムアート / 20世紀 / 美術史 / 20世紀 |
研究成果の概要 |
本研究は20世紀の両大戦間フランスにおける女性芸術家の活動が活発となった背景として、従来漠然と言われていた第一次世界大戦後の社会状況の変化にとどまらず、その活動環境の具体的な特質を捉えることを目的とした。マリー・ローランサン、アイリーン・グレイを始めとするいくつかの具体的事例の検討の結果、こうした芸術家たちをとりまくさまざまな領域で活躍する女性同士の人的ネットワークが、その活動を精神的及び実質的な側面で支えるにあたって重要な意味を持ったことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来漠然と捉えられていた第一次大戦後のフランスにおける女性芸術家の活動環境をいくつかのケーススタディを通して具体的に検討し、明らかにしたことは女性芸術家研究に実証的理論的に寄与するものである。本研究はさらにこうした実証的な検証を通して、20世紀美術における評価や語りの枠組み自体を再検討することを試みた。また近代の歴史的事例を通して女性の社会的な活動のために重要な要因を明らかにしたことは、今日における女性の多領域における活躍の条件を考えることにも直結する有意義な研究であったと言える。
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