研究課題/領域番号 |
16K02265
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
根立 研介 京都大学, 文学研究科, 教授 (10303794)
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研究協力者 |
稲本 泰生
深谷 訓子
福士 雄也
筒井 忠仁
苫名 悠
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 肖像彫刻 / 肖像画 / 写実性 / 理想化 / 肖像の機能 / 肖似性 / 肖像 / 模刻 |
研究成果の概要 |
肖像については、その出来映えの良否や製作時期の問題が、しばしば写実性の立場から論じられてきた。しかしながら、肖像には実は絶えず理想化の問題がまとわり付いており、理想化の問題を無視して肖像を語るわけにはいかない。また、肖像は、権威の誇示や像主の顕彰、受容者の意向といった機能の側面からも評価する必要もある。 本研究は、上記の問題点を踏まえ、写実的とされる作例が数多く造られた鎌倉時代の肖像彫刻を主たる研究対象として、肖像、特に肖像彫刻研究の再評価を行い、研究成果を報告書に取りまとめ公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、肖像、特に肖像彫刻の製作時期の問題や、寿像か遺像かどうかという事柄などについて、以下の二点の問題点を踏まえ再評価の試みを行った。 問題点の一つは、肖像の出来映えや製作時期について、主に写実性から議論されてきた点である。これについては、肖像には必ず理想化の問題があり、印象批評的な研究からの脱却することの重要性を指摘した。もう一つは、肖像は、受容者の意向や造像目的によって、像主の姿に変更が加わることもあることであり、肖像研究における機能の問題の重要性を指摘した。
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