研究課題/領域番号 |
16K02266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
加藤 瑞穂 大阪大学, 総合学術博物館, 招へい准教授 (70613892)
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研究分担者 |
橋爪 節也 大阪大学, 総合学術博物館, 教授 (70180817)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 具体美術協会 / 前衛美術 / 戦後日本 / 吉原治良 / 田中敦子 / 金山明 / 近代大阪 / 美術史 |
研究成果の概要 |
本研究では、関西に生まれた戦後日本を代表する前衛美術グループ「具体美術協会」(略称:具体、1954-1972年)を、これまで掘り下げられていない複数の視点から再考し、新たな「具体」像を提示した。主に大阪大学総合学術博物館に寄託されている具体関連資料を次の三点に着目して精査し、適宜関係者への聞き取り調査を行った。その視点とは、第一にメンバーの固有性を明らかにする、第二に戦前からの流れの中で見直す、第三に、同時代の他の前衛美術や隣接分野とのつながり、ひいては当時の関西の社会といった、より広い文脈の中で再検討するという三点で、その成果を合計三回のシンポジウムや複数の口頭発表・論文を通して公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、「具体」の従来の解釈を再検討し、より包括的な視座を具体的に提起し得た点、また学術研究の蓄積が他の時代に比べて極めて少ない戦後日本美術の言説を、多様かつ精緻にする一助になった点である。また社会的には、研究成果を反映させたシンポジウムの開催とその書き起こしの公開によって、ここ数年で美術市場での注目の度合いが格段に高まったこのグループについて、理解を深めるきかっけを提供できた点が挙げられる。
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