研究課題/領域番号 |
16K02274
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
野口 祐子 京都府立大学, 文学部, 教授 (80128769)
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研究協力者 |
アーヴィン グレゴリー
武藤 夕佳里
松田 万智子
福島 幸宏
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 国際京都学 / ジャポニスム / 輸出工芸 / ヴィクトリア&アルバート博物館所蔵品調査 / 明治時代 / イギリス / ヴィクトリア&アルバート博物館 / 明治の工芸 / V&A博物館 / 陶磁器 / 美術史 / 工芸 |
研究成果の概要 |
本研究は、江戸時代までの優れた技術の蓄積があった京都と、工芸品の重要な輸出先であったイギリスを対象に、工芸品の受容とその変遷、そしてイギリスと日本の相互影響という観点から実施した。 明治時代、京都の工芸品は欧米で大人気であったが、中には粗悪なものもかなりあったことが、当時の欧米人の記述からうかがえる。日本に現存する数少ない例だけでは、京都で作られた工芸品の実態はわからない。そこで、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(以下V&A)の収蔵品を毎年実見調査し、それらが V&Aに収蔵されるに至った経緯について所蔵文献を調査した。その成果は毎年度『京都府立大学学術報告 人文』において公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在あまり知られていない京都における輸出工芸品生産の実態、およびイギリスにおける流行と美意識の変化に伴う輸出工芸品受容の変化を解明した。特に人気が高かった陶磁器の場合、明治後期になると、技術・意匠の改革に励むも京都の装飾陶磁器は輸出産業として急速に衰微した。その原因の一つは、欧米における室内装飾の趣味が変化したためであったが、日本への関心の変化もあった。イギリスにおいて茶陶に代表される日本本来の陶磁器への理解が進み、日本人自身も歴史的に価値あるものに注目するようになった。
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