研究課題/領域番号 |
16K02289
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 広島女学院大学 |
研究代表者 |
福田 道宏 広島女学院大学, 人間生活学部, 准教授 (10469207)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 美術史 / 日本史 / 絵師 / 宮廷 / 地下官人 / 墓碑 / 古記録 / 画壇 / 下橋敬長 / 近世絵画 / 宮廷画壇 / 文献史料 |
研究成果の概要 |
宮廷御用を勤める絵師たちの総体を「画壇」と捉え、構成する宮廷絵師の営みを通時的、かつ巨視的に俯瞰するこれまでの研究を発展的に継承し、彼らの画系、出自的背景とともに、宮廷社会とのかかわり方を解明する基礎研究である。文献史料に依拠した研究を行い、また、現在、失われつつあり、危機的状況にある絵師の墓所などを実地調査した。 結果、これまで美術史研究では全く知られていなかった絵師の名や動向、参加した具体的な御用が見つかったほか、よく知られた絵師の知られざる動向や御用の内容も垣間見ることが出来た。検討が充分でないものや未整理のものもあるが、こうした情報をもとに近世宮廷画壇を通史として構築する準備が出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特徴は、美術史研究の感覚的評価ではなく、同時代的な位置づけが見えてくること、作品の現存しない絵師も同時代に位置づけることができることにある。さらに画系的、出自的背景の解明により宮廷絵師を正当に評価することが可能となる。 本研究では公卿家・地下官人家などに伝来した記録類を渉猟し、そこから宮廷絵師の御用や動向を示す記事を拾い、編年化することで通時的な宮廷画壇史を構築することを目指したが、作品が現存しないために研究の緒にもつけなかった絵師や作品のみ残って事績が明らかでなかった絵師について多くの情報を収集することが出来た。これらの情報を還元することで、近世絵画史はより豊かなものになるはずである。
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