研究課題/領域番号 |
16K02293
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 山梨県立博物館 |
研究代表者 |
近藤 暁子 山梨県立博物館, 山梨県立博物館, 学芸員 (80574152)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 木喰 / 行仏聖 / 行道 / 美術史 |
研究成果の概要 |
本研究は、近世作仏聖の宗教活動の中でも作仏活動と宗教観との関連性について、木喰行道の現存作例と、活動を通じて解明することを目的とした。その手段として、行道が行った多仏制作に着目した。多仏制作は他の作仏聖にも共通することである。調査は行道の作品の中でも、生涯最大の数を誇った群像「四国堂」安置諸像を中心に進め、写真資料と基本データの収集に努めた。収集データ分析の結果、群像制作の際、同一の尊像の造形に変化を持たせるなど、単に数だけを求めたわけではない様子が確認された。以上のような成果により、今後の作仏聖の造像活動に対する研究に、新たな局面を開くことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、近世の作仏聖に対する認知度は高まり、円空や木喰といった作仏聖の手による作品の学術的な評価は高まっている。本研究では、特に“微笑仏”として一般の人気の高い木喰の作品を例に、認知度が高まった一因である造形的特色に注目し、中でも多くの仏像を一同に制作する多仏制作を調査しデータを蓄積・分析することによって、木喰自身が造形に工夫を凝らして、その特色を生み出していたことを明らかにすることができた。社会的に関心の高い“微笑仏”の魅力の要因について、その一部を具体的に提示しえたことは意義深いものと考える。
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