研究課題/領域番号 |
16K02294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 公益財団法人岡田茂吉美術文化財団(学芸部) |
研究代表者 |
内田 篤呉 公益財団法人岡田茂吉美術文化財団(学芸部), 学芸部, 学芸部長 (00426438)
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研究分担者 |
岡 佳子 大手前大学, 総合文化学部, 教授 (50278769)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 工芸史 / 野々村仁清 / 在外京焼 / 化学分析 / 出土遺物 |
研究成果の概要 |
本研究では、17世紀の陶工・野々村仁清が開いた御室窯の製品について、消費地から出土したもの、およびそれらに類似する在外の伝世品を調査し、仁清の基礎的な作陶技術を確認した。その上で国宝「色絵藤花文茶壺」や重文「色絵金銀菱文重茶碗」を科学分析し、仁清の制作技法や色絵の組成などを調査した。科学分析の結果を美術史研究者の他、陶芸家や漆芸家も交えた研究会で検討、再調査し、「色絵金銀菱文重茶碗」の菱部分が金箔ではなく金泥の焼き付けであることを科学的に実証した。また、「仁清黒」と呼ばれる黒釉内に「ベンガラ」と推測される微小な粒子を初めて確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
御室窯のやきものにおける金の接着方法に関し、先行研究では祝儀の贈答を目的に制作された茶碗などについて、焼き付けずに金箔を何らかの接着剤で貼り付けたとする見解が示されていた。本研究で、仁清作「色絵金銀菱文重茶碗」が目視では金箔に見えても、実際は金泥を焼き付けていたことが実証された事は、仁清陶における焼き付け、貼り付け両技法の成立や目的を考察する手がかりを示すものとして学術的に大きな意義を有する。 また、本研究が対象とした日本の古美術は、特に若い世代には身近な存在とは言えないが、研究成果を踏まえた展覧会などを開催する事で、一般社会に対し興味と関心を高め再考する機会を与えるものと考えている。
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