研究課題/領域番号 |
16K02303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
折笠 敏之 東京藝術大学, 音楽学部, 講師 (80751479)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 作曲方法論 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、12平均律の音高を数値化して扱う従来的なピッチ理論の枠組みを微分音領域まで拡張し、それを創作の方法論の枠組みへと転用することを試みる。そしてその方法論化のプロセスに応じての具体的な楽曲の創作、演奏を目的とする。 研究期間中には具体的な配置等も含めたピッチ構造から音響解析等へ発展的に方法を拡張し、いくつかの過程に応じて音高をシステマティックに制御した作品を創作した。それらの実作により、その方法論的な枠組みが創作に際して一定程度有効であることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
極めて複雑な音響構造が頻出する現代の藝術音楽作品創作の領域において、聴覚による身体的な把握のみならず、数値化されたデータとして原理的に音響を精査することは、個々の音響の実態をより詳細に把握する有効な手段の選択肢の一つとなる。それは分析のみならず創作へと転用が可能で、特定の複雑な音響が要求される状況設定等、方法論的な「モデル化」の余地も残されており、一定の有効性を持つ。このような原理性に基づく創作態度は、将来性という意味で否定的な文脈で語られがちなこの領域における創作の今後の発展にも一定程度資するものと考える。
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