研究課題/領域番号 |
16K02305
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
佐藤 時啓 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (20187214)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 芸術表現 / 写真表現 / カメラオブスクラ / カメラルシダ / カメラルチダ / イメージ / イメージ表現 / 写真芸術 / 写真 / キャリブレーション / 写真プリント / メディア芸術 |
研究成果の概要 |
これまで研究してきたカメラオブスクラとは異なった、カメラルチダの光学性を撮影に応用する事に着目し、そのシステムの開発を行った。髙精細デジタルカメラとカメラルチダによって、撮影者が立つ地面と撮影対象である前方の光景が同時に撮影出来る装置が完成した。美術史上カメラオブスクラに代わる装置として19世紀に多く用いられたように、現代のカメラによる撮影にも応用できることが分かった。多重露光することなく、またソフトウエアによってレイヤーを合成すること無く、従来の写真撮影の基本である一瞬の機会を捉えて自身の場所と対象を同時に撮影することは、今日の写真撮影の概念を拡げることとして、重要な意味を持つと思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カメラルチダの光学性を撮影に応用する事に着目し、そのシステムの開発を行った。髙精細デジタルカメラとカメラルチダによって、撮影者が立つ地面と撮影対象である前方の光景が同時に撮影出来る装置が完成した。美術史上カメラオブスクラに代わる装置として19世紀に多く用いられたように、現代のカメラによる撮影にも応用できることが分かった。アナログの光学技術を現代のデジタルカメラに応用する事によって、新鮮なイメージを生み出すことができることが分かった。多重露光でもレイヤーの合成でもない、1ショットによるイメージの重なりによって生まれる新たなイメージ空間は、古典的な技術を新たな技術と組み合わせる可能性を示している。
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