研究課題/領域番号 |
16K02316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
桶田 洋明 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 教授 (30336317)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 絵画 / 技法 / 絵具 / アクリル絵具 / 油絵具 / 油彩画 / 点描 |
研究成果の概要 |
既存の描画技法の検証では、絵具層の透明度と立体表現との相関において、明部は不透明層中心、暗部は透明層中心といった、明度差によって絵具層の透明度を変えることで、事物の立体感を表出することが効果的であることが判明した。並置混合・透過混合それぞれの描画技法と双方の併用において、透過混合では下層、並置混合ではすべての層が不透明色であるため、それらに圧搾技法を用いることは効果的である。 圧搾技法の容器は既存の大径ノズルに加え、細線が可能な油差し用ノズルを使うことで表現の幅が広がる。また異校種における圧搾技法による授業実践から、幅広い表現の実現や扱いの容易さ等の評価が確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視覚混合的要素がある絵具の並置による並置混合を用いた技法には、筆触分割、点描等が挙げられるが、いずれも表現の細密性・絵具の盛り上げに難がある。圧搾技法を用いることでこれらの欠点は解消され、画家の意図する並置混合の表出が可能となる。また、筆・パレット等の描画材料を必要としない点や、準備・片付けの容易さから、効率の高い制作が可能となることや、表現領域の増幅から、年代差や描画技術の有無に左右されず、意とする絵画表現が可能となる。
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