研究課題/領域番号 |
16K02326
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小菅 隼人 慶應義塾大学, 理工学部(日吉), 教授 (40248993)
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研究協力者 |
宮川 麻理子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 舞踏 / 土方巽 / 大野一雄 / シェイクスピア / 現代日本演劇 / 北方舞踏派 / 前衛芸術 / マクベス / 東アジア / 身体 / 演劇 / インタヴュー / アンケート / 現代演劇 / IFTR / PSi |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,舞踏の草創期である1960年代から発展期である1980年代までの日本の前衛演劇の上演を参照しつつ,舞踏の独自性を明確化し,歴史的および比較演劇的視点から,芸術様式としての舞踏に明確な定義を与えることにあった.それによって(1)中嶋夏,ビショップ山田,小林嵯峨,雪雄子,大野慶人,上杉満代という六人の関係者から貴重な一次証言を得ることができた.また,(2)土方巽振付の『マクベス』上演(1972)の調査報告,安田雅弘との対談,『中国のシェイクスピア』の書評,国際学会において包括的なアンケート調査も行った.この間,8件の研究論文,5件の国内外学会発表,3件の共著書の刊行をおこなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体験的エピソードや劇評としての個別評価,あるいは哲学的・批評的分析はあったとしても,演劇としての内面表現の方法に着目して,長時間インタビューを中心とした実地調査と資料分析によって舞踏の成立を明らかにしようとした研究はこれまで殆どなく,本研究によって,舞踏を含めた日本の現代演劇の文化的共通性(普遍的性格)と現代日本のパフォーマンスに特有の文化的異質性(特異的性格)を明らかにできた.また,本研究は,これらの課題に取り組むことによって,日本を中心に行われている「舞踏」研究と海外を中心に行われている「BUTOH」研究を総合し,より包括的な演劇・パフォーマンス研究への道を拓くものでもあった.
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