研究課題/領域番号 |
16K02332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 多摩美術大学 |
研究代表者 |
平出 隆 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (90407825)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 言語と形象 / 河原温 / コンセプチュアル・アート / ブックアート / ポスタルアート / 空中の本 / Air Language / 芸術表現 / メール・アート / アーティスト・ブック / 言語/形象 / AIR LANGUAGE / メールアート / 言語/形象 / 言語/継承 |
研究成果の概要 |
1959年に日本を脱出した河原温は、公の場に姿を現さずに自身の生の痕跡をコンセプチュアルな美術作品に残すことで、世界的なアーティストとなった。そのブックアートを収集し精査し、複数のシリーズに分断された日付を総合することによって、生涯と制作の間の隠された関係を浮彫りにした。また、日本時代とニューヨーク時代の間の、一見「断絶」と見える時間に秘められている「飛躍の論理」を明らかにした。 研究は、伝記的記述のために作家自身から提供された資料を基にしての基盤的なものである。「言語と形象」をめぐる展覧会や研究会、貴重なコレクションの創始、河原温作品を収納する象徴的な構造物の設置などが明確な成果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニューヨークを拠点にした河原温は、書物を核にしたコンセプチュアル・アーティストとして世界的な存在となりながら、その実像は謎のままで、伝記的取材や写真撮影を求められてもすべて断ってきた。当研究は、最晩年に託された貴重資料を基にその生涯を解明しようとした。 当研究は河原温財団の全面的な協力を得ることで、河原温を軸にした展覧会の開催、作家自身指定の「重要書籍」のすべてを収集した「河原温ブックアート・コレクション」の創設、それを象徴する記念碑的構造物の図書館設置などを実現した。これらを総合した研究会やアーカイヴ用ホームページも実現し、今後の資料公開と伝記刊行の基礎を整えた。
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