研究課題/領域番号 |
16K02335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
香川 檀 武蔵大学, 人文学部, 教授 (10386352)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ダダ / 美術 / 前衛 / アヴァンギャルド / 戦後アート / ドイツ / ポストモダン / ジェンダー / ドイツ美術 / 戦後ドイツ / 前衛芸術 / 現代アート / 芸術諸学 / 美術史 / ドイツ文化 / 表象文化論 |
研究成果の概要 |
本研究は、戦前のいわゆる「歴史的アヴァンギャルド」、とりわけ革新的なダダイズムが、戦後の旧西ドイツの美術研究や展覧会においてどのように再評価されたかを調査した。また同時に、戦後世代の美術家が作品制作にあたって、前世代の前衛的表現をいかに参照し受容していったかについても調査した。その結果、戦前のダダが再発見された1950年代から、大学での研究対象となり、フェミニズムやポストモダンの思想的潮流の影響を受けた80年代にかけて、その受容のあり方が大きく変化していったことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ダダイズムは、通常の20世紀美術史においては、シュルレアリスム誕生までの過渡的な前史として語られる傾向にあるが、戦後ドイツのダダ受容では、ダダを自律的な前衛芸術として位置づけ、現代芸術との関連において評価する研究動向がつよいことが分かった。またその際、ダダの意味づけは、1950~60年代の政治性を重視する見方から、70~80年代の笑いやシニシズムといった精神と思想のパラダイム転換を重視する見方へと、時代の思潮を反映させるかたちで変化していることも判明し、前衛芸術と現代の社会・文化との関係を考える重要な手がかりを得られた。
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