研究課題/領域番号 |
16K02342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
藤井 仁子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40350285)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 映画理論 / 民主主義 / アメリカ映画 / スティーヴン・スピルバーグ / クリント・イーストウッド / ハリウッド / ブロックバスター / 代表制 / スピルバーグ / イーストウッド / アメリカ映画史 / 代表=表象(representation) / 現代アメリカ映画 / 代表=表象 / 映画作家 / 政治的映画理論 / 『未知との遭遇』 / 芸術諸学 / 映画学 / 政治理論 / アメリカ |
研究成果の概要 |
映画と民主主義の関係をスティーヴン・スピルバーグとクリント・イーストウッドという現代アメリカ映画を代表する2人の作家に即して研究した。単に物語内容において政治的な主題がどう扱われているかだけでなく、映画によって形成されるアメリカ民主主義の理想や、その体現者としてのハリウッドの歴史的変遷も視野に入れることにより、1970年代以降の現代アメリカ映画の本質的問題を明らかにするよう努めた。「普通の人」が主人公というアメリカ映画の特徴を通して、「普通の人」をいかに表象=代表することができるかという映画と政治に共通する課題を考察し、結果的に映画理論と政治思想を相互に関連付ける道筋も示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スピルバーグとイーストウッドに関しては世界的に見ても圧倒的に研究が進んでおらず、特に学術的な要求を満たしたまとまった形での作家論は日本語ではまだ書かれていない。本研究は彼らに関する作家論をいずれも単著で出版することを最終目標としており(近刊)、まずこの点で大きな意義を持つ。さらに、上述したように映画学と政治学の成果をともに参照することで成立しているこの研究は、単に2人の映画作家についてだけでなく、(アメリカ)映画一般における政治的問題を考えるうえでの方法論的な範例となるだろう。映画研究者に加え、映画や民主主義に関心を持つすべての方に重要な手がかりを提供できたと考える。
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