研究課題/領域番号 |
16K02345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
加藤 晴明 中京大学, 現代社会学部, 教授 (10177462)
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研究分担者 |
久万田 晋 沖縄県立芸術大学, 付置研究所, 教授 (30215024)
川田 牧人 成城大学, 文芸学部, 教授 (30260110)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 奄美島唄 / 奄美民謡 / 地域メディア / 地域文化 / 文化生産論 / 音楽産業 / 民俗芸能 / 文化生産 / 奄美シマ唄 / 沖縄民謡 / 奄美文化 / 島唄 / 新民謡 / 余興文化 / 伝統芸能 / 音楽メディア産業 / 郷友会 / 芸術諸学 / メディア学 / 民俗学 |
研究成果の概要 |
奄美文化、とりわけうた文化の〈メディア媒介的な伝承・創生〉について全体像及び各論を成果としてまとめ単著の形で公刊した(『奄美文化の近現代史』)。具体的には、地域のメディアが文化復興に果たす役割について、コミュニティラジオや音楽産業に焦点を当てて論考にまとめた。奄美の島唄・新民謡・ポピュラー音楽とメディアに関する出来事史を、「奄美のメディア・文化年表」として作成し公刊した。 従来の文化研究の方法論を徹底的に再考し、「文化生産論」の奄美への適用可能性について論考にまとめた。「文化生産論」をもとに、奄美島唄の「教室化」・「楽譜化」や「組織化」について実証的に検証し論考にまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の学術的意義は、奄美のうた文化・身体文化を対象にして、現代的な視点からその継承と変容のメカニズムを解明した点にある。具体的には、〈メディア媒介的展開〉という視点から、そうしたメカニズムを解明した。さらに文化研究の方法論を包括的に再考し、「文化生産論」の有効性を確認した。「文化生産論」の具体的な事例として、奄美島唄の担い手に着目し、「教室化」「楽譜化」や「組織化」という〈社会的しくみ〉を解明した。 これにより、古い文化の原像や本質の収集に終始している従来の民俗文化研究や、地域の民俗文化と断絶し、都市・若者中心の日本のポピュラー文化研究の狭隘を乗り越えることができた。
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