研究課題/領域番号 |
16K02347
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
|
研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
平光 睦子 同志社女子大学, 生活科学部, 教授 (70278860)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 見本帳 / テキスタイル / 英国 / インド / デザイン / ジョン・フォブス・ワトソン / 芸術諸学 / 工芸 / 染織 |
研究成果の概要 |
本研究では、ジョン・フォブス・ワトソンによるテキスタイル見本帳、『インドのテキスタイル製品コレクション』について、各機関所蔵の5組を対象に調査を行なった。現物の観察による調査の結果、収録されたインド産テキスタイルは全て手作業による最高品質のもので、生地の繊細さ、精巧さ、多様さにおいて、英国の機械製の見本として相応しいものだったことがわかった。また、文献調査の結果、見本帳の目的は主に以下の3点にあることがわかった。①貿易博物館・英国とインドの業者間の取引を推進する製品カタログ ②産業博物館・デザイン学校の学生が見本とするべき工業製品の事例。③移動式博物館・インド博物館の所蔵品による巡回展。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果として、見本帳に収蔵された生地の構成、点数、品質、価格などを詳しく分析し実態に迫ったこと、制作時の詳しい状況や目的を調査し存在意義を明らかにしたこと、そして、制作後の活用事例を収集し効果や影響を実証したことなどが挙げられる。また、本研究で取り上げたテキスタイル見本帳を通して、19世紀英国では生産手段の機械化を契機に「手仕事」の意義が見直されつつあったことがわかった。本研究の成果によって、これまでその存在自体は知られていた『インドのテキスタイル製品コレクション』をデザイン史のなかに位置づけ、その価値や役割の一端を明らかにすることができた。
|