研究課題/領域番号 |
16K02350
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
|
研究機関 | 大阪経済法科大学 |
研究代表者 |
金 貴粉 大阪経済法科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (20648711)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 朝鮮書芸 / 書道 / 植民地期朝鮮 / 近代文化 / 近代朝鮮史 / 書画 / 韓国美術 / 朝鮮開化派 / 近代書道 / 書道史 / 朝鮮文化 / 朝鮮人書芸家 / 近代東アジア書道史 / 朝鮮美術史 / 近代書道史 / 書芸家 / 美術史 / 朝鮮書芸史 / 芸術表現 |
研究成果の概要 |
朝鮮王朝時代まで朝鮮の「書」は、伝統的枠組みの中で歩みを続けてきた。しかし、植民地期以降、日本を介した「美術」の導入によって、本来区分が厳しくなかった書画は「書」と「画」に分離させられることになった。果たして、日本の植民地化以降、「書」は朝鮮においてどのように認識されるようになったのか。 本研究では「衰退の一途を辿った」とするなかば通説化した旧来的な見方に変更を加え、この時期に登場する職業書芸家の「書」認識を個々の具体的な活動や作品、当時の日本書道界との関わりを具体的資料から検討することによって明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的達成のため、日本、韓国における植民地期朝鮮の職業書芸家作品ならびに関連資料の実地調査を行い、記録したデジタル画像、関連資料を基に分析を行った。同時に日本人書家による朝鮮書芸作品評価を明らかにするため、関連資料分析を行った。その結果、朝鮮人書芸家による「書」が、植民地期以前に体得した中国書風を基礎においた上で、さらなる発展を目指したものであることが明らかになった。これは「衰退の一途を辿った」とする従来の評価とは異なっており、その点において学術的意義があったといえる。
|