研究課題/領域番号 |
16K02351
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
田中 順子 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (70299262)
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研究分担者 |
沼田 里衣 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 特任准教授(テニュアトラック) (10585350)
三宅 博子 明治学院大学, 文学部, 研究員 (40599437)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 地域音楽活動 / 精神障害 / 社会福祉 / 音楽活動 / 社会包摂 / コミュニティー音楽活動 / 地域住民 / 精神障害者 / アーティスト / 地域 / コミュニティー音楽療法 / 社会福祉関係 / 地域生活 / 存在肯定 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、精神障害者と地域住民を包括した実験的音楽活動グループを地域に創生し、音楽表現による精神障害者の存在肯定の可能化を証明し、音楽活動での共有体験を通して、社会包摂および社会と個人との相互変容を試みることであった。 研究成果として、本音楽活動による精神障害者の存在肯定の可能化は、他者からの賞賛により自信を深めたことが発言からも確認でき、目的は達成されたと考える。音楽活動での共有体験を通して社会包摂に向けての社会と個人の相互変容を試みることは、精神障害者と地域住民が同じ作品を作り上げるという課題作業に取り組んだことにより、共同体としての意識づけを促すことができたと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精神障害者(以下、障害者)への偏見が根強く残る社会にあって、障害者は自己の存在肯定が希薄になりがちである。今回の実験的音楽活動の実践研究により、障害者の豊かな芸術表現を非障害者が賞賛することで、障害者の自己肯定感が向上した。さらに障害者と非障害者がともに活動を行うことによって、両者の境界を緩和することが可能となった。 このような個人的・社会的変容は、誰もが自他の存在を受け入れ喜びあえる、成熟した社会創成への重要な第一歩となった。
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