研究課題/領域番号 |
16K02352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
黒田 晴之 松山大学, 経済学部, 教授 (80320109)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 大衆音楽(ポピュラー音楽) / フォーク / 新移民 / 音楽言説 / クレズマー / レベティコ / ギリシャ / ユダヤ人 / 大衆音楽 / 大衆芸術 / ギリシア / レベーティコ / セファルディー |
研究成果の概要 |
1880年代後半ごろからアメリカに渡った「新移民」(中欧・東欧・南欧の出身者で、ユダヤ人も含む)の音楽家は、20世紀当初は活発な活動を行ない、大手・民族別のレーベルを問わず盛んに録音も行なったが、大恐慌によって壊滅的な打撃を受けた。 新移民の音楽の顕著な再評価が始まるのは、1970年代後半ぐらいからで、戦後の「フォーク・ブーム」が一段落したころと同期する。これは音楽を対象にした研究や雑誌からも裏付けられる。過去の音源が整理されて研究が進められる一方で、新しい解釈で演奏するミュージシャンも出てきた。東西冷戦の終結などののち、新移民の音楽は、「ワールド・ミュージック」の枠で認知された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1880年代後半からアメリカ合衆国に渡ったいわゆる「新移民」(中欧・東欧・南欧の出身者で、ユダヤ人も含む)の音楽が、20世紀を通じてアメリカ社会にどのように受容されたかを、アメリカ音楽の批評的言説を辿りながら跡付けた。 新移民の音楽は移民共同体では存続していたが、アメリカ音楽の主流からはほぼ無視された。ただし近年はこの手の音楽にも新たな演奏や旧録の復刻の機会が与えられつつある。こうした新移民音楽の無視と復活の実際について、1) 過去から現在までの新移民の音楽活動(公演および録音)、2) 音楽界で指導的言説を形成してきた批評に着目することで、これらの移民文化の社会全体への統合の推移を検証した。
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