研究課題/領域番号 |
16K02357
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 京都府立大学 (2018-2019) 筑波大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
本井 牧子 京都府立大学, 文学部, 准教授 (00410978)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 縁起絵巻 / 社寺縁起 / 釈迦堂縁起 / 真如堂縁起 / 公助 / 文学一般 / 日本文学 / 中世文学 / 文献学 |
研究成果の概要 |
本研究は、京都嵯峨野清涼寺所蔵の『釈迦堂縁起』絵巻を主たる研究対象として、絵と詞との両面から作品を精読し、作品の総合的理解を目指すものである。日本文学研究者による詞書の注釈的な読解と、美術史研究の知見とを合わせることで、この絵巻が、清涼寺本尊の釈迦像と、それを拝見する人びととの「縁」を強調するべく、綿密に結構されたものであることがあきらかになった。そしてその結構が『真如堂縁起』に継承されるなど、先行の縁起を積極的に利用しつつ、あらたな縁起の創出を試みるという、16世紀における社寺縁起絵巻製作の具体相が浮かび上がったことも、研究成果のひとつである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究においては、美麗な絵と流麗な詞とによって構成される『釈迦堂縁起』を、絵とテキストとの両面から検討し、その結果を注釈というかたちで蓄積している。この成果をもとに、研究組織を拡大して問題意識を深化させた研究課題が進行中であり(2019年度基盤研究(C)16世紀の社寺縁起絵巻の総合的研究)、将来的にはその成果を注釈というかたちで社会に還元することを目指している。
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