研究課題/領域番号 |
16K02360
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
石井 正己 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30251565)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 植民地 / アジア / 紀行文 / 帝国主義 / 従軍作家 / 視線 / 内国植民地 / 紀行 / 女性作家 / 従軍画家 / 鳥瞰図 / 従軍看護婦 / 尾崎秀樹 / 大嶽康子 / 文化財保護 / 日本語教育 / 吉屋信子 / 薄田斬雲 / メディア / 川村湊 / 林芙美子 / 上海 / 蘇州 / 外国人 / 日本人 / 高浜虚子 / 日本遺産 / 外国人が見た日本 / 日本人が見た外国 / 夏目漱石 / 帝国日本 / 留学生 |
研究成果の概要 |
国際化社会において国境を越えて膨大な情報が溢れる中で、日本国内に限定した日本文学研究に限界があることは明らかである。実は、明治時代からアジアに植民地を拡大するのに伴って、台湾・樺太・朝鮮・南洋群島・満州の各地を日本人が訪れて、多くの紀行文を残している。だが、これまでの日本文学研究はそうした遺産があることを不問にしたままに進められてきた。日本人が長期にわたって滞在した場合もあるが、多くは一時滞在の旅行であるために軽視されがちであった。しかし、それゆえに見えてくる世界があるので、枯渇した文学研究を国際化社会に開き、その意義を検証してゆくには格好の研究対象である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本は帝国主義のもとアジアの各地に植民地を拡大し、大東亜共栄圏にまで拡大する。日本ではそうした歴史はすでに解決済みのように認識しているところがあるが、実際にアジアを訪れてみれば、忘れてはならない歴史として認識していることがわかる。そうしたことを考えるならば、アジアにおける相互理解を深めるためには、日本からの研究を積極的に提示する必要がある。そうした認識を深めることによって、初めて信頼関係を構築することが可能になる。そうした意味でも、本研究は、戦後70年を経た今、緊急に取り組まなければならない課題としてある。
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