研究課題/領域番号 |
16K02361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
林 勉 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (50014858)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 萬葉集古写本 / 元暦校本 / 類纂本 / 萬葉集断簡 / 萬葉集新点本の青書・赭書 / 撰集歌学書の萬葉歌 / 萬葉注釈書 / 萬葉集 / 古写本 / 撰集 / 歌学書 / 本文訓読 |
研究実績の概要 |
(1)元暦校本の巻一上・巻二の原本調査を終わり、引き続き巻一下以下の原本調査の東京国立博物館の許可が出ないので、インターネット「e国宝」の原色画像による準備調査を進めている。巻六まで進め、特に画像の拡大により予想外の成果をあげつつある。特に赭書は不鮮明であるが、例えば虫損・破損などによる不明の箇所を拡大すると、虫損・破損で不明とされている場合も、紙片になお明らかに墨痕が残っていて判読が可能な例や、赭の書入れが薄くなり紙が古びて薄茶色になり、赭の文字との判別が困難なものがさらにルーペの拡大により漸く判読できる場合がある。 (2)類聚古集の原本調査はまだ許可が出ないが調査を進めてゆきたい。同じ類纂本である『古葉略類聚鈔』については既に調査が進み、萬葉集原本との対照表も作成が済んだが、原本調査がお茶の水図書館は可能であるが、個人蔵のものは困難である。 (3)京都大学曼殊院本は仙覚文永十年本で新しいが、仙覚寛元本や次点本の書入れが多く貴重で調査を行ったので『校本萬葉集』への調査書入れとの整合を進めている。 (4)断簡類では、藍紙本(十八4138・尾題)元暦校本(七1139~40左注)尼崎本(十二2913~4)金沢文庫本(十一2499~53)等を調査している。 (5)注釈書では、契沖の萬葉代匠記自筆本断簡を入手して『契沖全集』(岩波版)を一部改訂した。戦後で最新版の岩波本全集でもなお増補されることがある。荒井白石の著書の中で萬葉集についての研究を行っていることに気付いた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
元暦校本の原本調査を願ったが東京国立博物館の許可が得られず、インターネットe国宝による調査が特に赭書が不鮮明ではあるが、拡大その他でかなり理解が得られつつある。
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今後の研究の推進方策 |
1.元暦校本のインターネットe国宝による調査を進め、なお原本調査を希望する。 2.萬葉集古写本断簡の調査を続ける。 3.萬葉集注釈書・類聚書に注意する。
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