研究課題/領域番号 |
16K02362
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
鈴木 孝庸 新潟大学, 人文社会科学系, フェロー (90143742)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 平家物語 / 平曲 / 平家琵琶 / 琵琶語り / 琵琶法師 / 音譜本 / 當道 / 盲人資料 / 平家語り / 平曲譜本 / 譜本 / 平家正節 / 前田流 / 波多野流 / 曲節 / 墨譜 / 當道資料 / 當道略記 / 當道新式目 / 一部平家 / 琵琶 |
研究成果の概要 |
本研究は、平曲・平家琵琶の伝承資料の網羅的、文献学的な検討を行った。伝承資料とは、平曲音譜本、平曲指南書、當道資料である。このことを通して、平家物語の文章と平家物語の琵琶語り(平曲・平家琵琶)との関係を考えようとした。 また、本研究は、私自身の実際の平曲・平家琵琶の演誦公演によって、様々な問題観点に気づくことが多い。そのため、出来るだけ機会を設けては、公演活動(ほとんどは無料公演)を行うようにした。本期間における公演活動の最大・中心の演誦は、「一部平家」である。「一部平家」とは、平家物語を平曲・平家琵琶によって、物語の最初「祇園精舎」から最後の「御徃生」までを物語順に語り通すことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
平家物語が琵琶法師によって語り広められていたという歴史的事実は国民の常識であり、平家物語の文章も琵琶語り(平曲)によって洗練されたのだと言われながらも、具体的な検討はほとんどなされて来なかった。本研究は、平曲・平家琵琶の伝承資料をできる限り検討し、実際の平曲演誦にも基づいて、出来るだけ具体的に検証しようとしたのである。 また、今日、平曲の伝誦者は激減したこともあり、演誦を一般の方々に聴いていただく機会も激減したのであるが、私の研究に基づきながら「一部平家」や「卷平家」「卷通し」などという過去の演奏会法式の再現は、社会的にも意義があったと考えている。
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