研究課題/領域番号 |
16K02363
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
袴田 光康 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (90552729)
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研究分担者 |
堂野前 彰子 (岡本彰子) 明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究推進員 (50588770)
金 孝珍 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (20638986)
金 任仲 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (30599577)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 和歌 / 庭園 / 寝殿造 / 歌合 / 州浜 / 名所 / 国風文化 / 東アジア / 寝殿造庭園 / 池 / 平安文学 / 平安時代 / 国文学 / 思想史 / 建築史・意匠 / 比較文学 |
研究成果の概要 |
9世紀から11世紀までの間の庭園に関連する和歌の用例を調査し、初期の「歌合」においては、日本の「名所」を再現した「州浜」が用いられていたことを明らかにした。更に「州浜」と同様に寝殿造庭園も日本の「名所」を再現することによって詠歌を促す機能を持つ点に大きな特徴があることについても明らかにした。この研究成果は、「古代庭園と和歌」(http://heianteien.sakura.ne.jp/)のHPにおいて広く一般に公開した。また、「古代庭園文化の受容と翻案―寝殿造庭園と「名所」の発生―」(今野喜和人編『翻訳とアダプテーションの倫理』、春風社、2019年)等の論文においても発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「国風文化」は、文学・美術・建築などの諸文化の総合体と考える必要があるが、その相互的な関係性を具体的に究明する研究は決して多くない。本研究では、9世紀末から11世紀にかけて行われた「歌合」という文学的空間に焦点を当て、美術品である「州浜」と建造物である寝殿造庭園がともに日本の「名所」を再現するという特徴を持ち、「名所」の再現によって詠歌を促す機能を果たしていたことを明らかにした。この点において学術的な意義を持つと共に、その成果を「古代庭園と和歌」(http://heianteien.sakura.ne.jp/)のHPにおいて公開し、広く社会に還元するものである。
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