研究課題/領域番号 |
16K02365
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
合山 林太郎 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (00551946)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 漢詩 / 詞華集 / アンソロジー / 東アジア / 教科書 / 唐 / 宋 / 古典 / 名詩 / カノン / 国語 / 総集 / 漢文 / 教養 / 比較文学 / 文化交渉 / 正典(カノン) |
研究成果の概要 |
本研究では、近世・近代の日本において、古代から明清時代までの中国古典詩がどのように受容されたかについて、詞華集や注解書、初学者向けの韻書、作法書など、様々なタイプの資料を用いながら考察した。また、併せて、日本人が作った漢詩(日本漢詩)に関しても、その評価のあり方などについて分析し、中国の詩と日本の詩とが、いかなるプロセスを経て、江戸・明治期の人々の教養を形成していったかを明らかにした。なお、考察にあたっては、漢学者や専門漢詩人だけではなく、政治家や医者など、社会の様々な領域に存在していた漢詩愛好者の活動に目を向け、近世・近代の漢詩文化の全体像について把握することを試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、近世・近代日本における漢詩の受容・評価のあり方について、作品レベルで明らかにしてゆくものである。こうしたそれぞれの時代の社会が持つ漢文学に関する知識や教養についての実証的な検討は、江戸・明治期の日本漢文学研究に、新たな認識をもたらすとともに、漢詩と関わりのある、様々な領域の事象の分析にも資するところがあると考えられる。また、本研究では、重要な歴史人物の漢詩について、新たな解釈を提示しており、さらに、漢詩詞華集をはじめとして、これらの人々と関係する多くの資料についても考察を及ぼしている。その成果は、歴史研究の領域においても活用し得ると考える。
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