研究課題/領域番号 |
16K02374
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
今井 久代 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (90338955)
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研究分担者 |
木谷 眞理子 成蹊大学, 文学部, 教授 (00439506)
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研究協力者 |
吉野 瑞恵
鵜飼 祐江
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 狭衣物語 / 異本系本文 / 本文の改変 |
研究成果の概要 |
『狭衣物語』の多様な本文を大きく三つのグループに分けた際の「異本系」(第二系統、第二種とも)の本文について、巻一および巻二を中心に詳細な読解を行った。 異本系本文は、他二グループと比べても際だって多くの独自異文および欠文を抱えているが、決して場当たり的な改変、ただの要約や説明の付加ではない。違う写本であるが、この系統での一貫した論理性が確認できる。総じて、他二グループと同じプロットを持ち、同じ『源氏物語』の人物像や人間関係をモチーフとしながら、他二グループに比べても遜色ない、深い『源氏物語』の理解にもとづいた改変がなされていることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異本系本文は、原典ができてから40~50年ほど後に改変された本文と推定されており、原典を求めて精読するという従来の本文批判研究においては、他の二グループに比べて、その本文の様態についての考究がほとんどなされてこなかった。 しかし『狭衣物語』の場合、『源氏物語』とは比べものにならない多種多様な本文が残されている。それはすなわち、書写において自由な改変が行われてきたことを意味しており、改変を許容する流動性を含めて、この作品を評価することが肝要である。その意味で、成立後約半世紀での改変本文の全体像を確認し、改変の様相や質的達成について評価する意義は大きい。
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