研究課題/領域番号 |
16K02380
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 花園大学 |
研究代表者 |
曽根 誠一 花園大学, 文学部, 教授 (20187892)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 竹取物語 / 奈良絵本・絵巻 / 図絵と本文の齟齬 / 図絵の描出方法 / 図絵の構図 / 図絵と本文の乖離 / 物語本文との乖離 / 類型性と独自性 / 本文との乖離 / 図絵の論理 |
研究成果の概要 |
『竹取物語』の奈良絵本・絵巻の伝本について、絵巻18伝本、奈良絵本18伝本の合計36伝本の調査を実施し、図絵の入手と物語本文の確認を行った。その結果、東北大学狩野文庫本奈良絵本中巻の錯簡を解明し、同一の下絵に基づく5伝本の絵巻の図絵について比較検討して、下絵の原図を確定するとともに、絵師の自由裁量の範囲を確認した。 また、図絵と物語本文とが齟齬する事例を通して、図絵の世界では、本来の当事者の姿に置き換えて描いたり、当事者を追加して描く独自の描出方法があることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『竹取物語』の奈良絵本・絵巻の伝本は、現在、絵巻31伝本、奈良絵本38伝本、画帖・屏風等14伝本の合計83伝本が知られるが、一部閲覧が困難な伝本もあることを勘案すると、36伝本の図絵を入手できたことは、全体の半分程が入手できたことになる。 この伝本数は十分とはいえず、調査の継続が不可欠だが、『竹取物語』の図絵の構図について、比較検討することで、場面毎の類型性と独自性を解明し、図絵と物語本文との関連を議論してゆくための基盤の基礎は整えることがきたと考えている。
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