研究課題/領域番号 |
16K02386
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 大谷大学 (2020-2021) 天理大学 (2016-2019) |
研究代表者 |
佐藤 愛弓 大谷大学, 文学部, 准教授 (50460655)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 説話 / 寺院資料調査 / 文庫 / 『扶桑略記』 / 史書 / 他国観 / 悉皆目録 / 勧修寺 / 論義 / 比叡山 / 歴史像 / 聖教調査 / 説話研究 / 験者 / 平安浄土教 / 資料調査・研究 / 神仏習合 / 学僧 |
研究成果の概要 |
説話文学は通常『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』のような説話集に所収されている状態で鑑賞され、文学史に位置づけられている。しかし説話集に収められる前の説話について考えるならば、説話は、貴族社会や寺院社会の記録に付属する口伝や先例である。本研究ではこのことを重視し、説話集に入る以前の説話を観察することができる寺院資料を調査しつつ、個々の説話の生成過程についての研究を遂行した。その結果、社会集団の中での説話の機能について考察を深めることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中世の貴族・寺院社会において説話は独立して存在した訳ではなく、日記・儀式書・聞書・言談の中に生成するものであった。本研究は、貴族・寺院社会における資料群の中で、説話の生成・変遷・保管がどのように行われたのか、体系的かつ実証的に考察しようとするものである。①勧修寺・東寺などひとつの体系性を保った資料群(文庫)の全体構造を把握し、そのなかでの説話がおかれた位置(位相)を提示し、②具体的な説話を挙げて、その生成過程を社会との関係において考察し、③それぞれにおいて明らかになった実証実例を体系化・論理化することで、説話の生成過程を考えるというものであり、研究の進展に大きな意義を持つものであった。
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