研究課題/領域番号 |
16K02391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 広島商船高等専門学校 |
研究代表者 |
朝倉 和 広島商船高等専門学校, 一般教科, 教授 (00390493)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 翰林五鳳集 / 詩の総集 / 百人一首 / 花上集 / 絶海中津 / 大谷大学図書館蔵 詩集 / 国文学 / 中世文学 / 五山文学 |
研究成果の概要 |
『翰林五鳳集』(以下、『五鳳集』と略す)は大日本仏教全書本に翻刻されるが、国会図書館蔵 鶚軒文庫本が、現在は散佚してしまった清書本(原本)により近い形態を留めていると考えられるので、参着することが望ましい。例えば、『五鳳集』に収録される絶海中津の作品分布とその収集源に注目する場合、全書本『五鳳集』巻第48に見られる、彼の詩文集である『蕉堅藁』未収録の絶海詩3首は、鶚軒本を参照すると、詩の配列順序の違いから絶海の作品ではなく、基本的に『蕉堅藁』が主な収集源であることが確認される。なお、『五鳳集』巻第48に収録される各詩の作者及び収集源を調査すると、当該巻の分布には、偏りがあると言わざるを得ない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『翰林五鳳集』は、研究者の利用頻度が非常に高い割には、不明な点が多い総集である。そして、利用に際して、唯一の翻刻本である大日本仏教全書本のみならず、鶚軒文庫本や、内閣文庫蔵 旧修史館本も併せて利用する必要性を説く指摘は、五山文学を取り巻く様々な研究に影響を与えると思われる。また、未刊行の大谷大学図書館蔵『詩集』は『五鳳集』と同じく、五山詩の総集という性格を持ちながら、かなり「原始的」な一面も併せ持ち、だからこそ、『五鳳集』に関する基礎的な事柄を確認・考察する際、大いに参考になる。
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