研究課題/領域番号 |
16K02392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
恋田 知子 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (50516995)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 絵巻 / 奈良絵本 / 仮名法語 / 比丘尼御所 / 仮名草子 / 尼 / 尼寺 / 絵入り版本 / 唱導 / 出版 / 物語草子 / 寺院資料 |
研究成果の概要 |
16世紀から17世紀に多数制作された絵巻や奈良絵本の制作の実態を解明することを中心課題に据え、本研究を遂行した。具体的にはまず、ケンブリッジ大学図書館蔵『鼠のさうし』や天理図書館蔵『常磐の媼』などの作品分析をおこない、物語草子と仮名法語との相関関係について明確に示し、国際研究集会における成果報告に努めた。第二に、江戸初期の絵入り版本との影響関係についても視野に入れ、具体的に検討することにより、17世紀後半に最盛期を迎える絵巻・奈良絵本の制作実態の一端を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
16・17世紀に多数制作された絵巻や奈良絵本には、経典の談義や仏教の唱導の影響が少なからず認められる。特に祖師や高僧の教えを説いた仮名法語は江戸初期に開版されたことからも、物語草子に多大なる影響を与えたと考えられる。しかしながら、お伽草子や仮名草子、仮名法語といったジャンルや時代による区分から、その影響関係については従来あまり注意を払われずにきたのが現状である。本研究は、具体的な作品の分析を通してその相関性について明示しただけでなく、江戸初期の絵入り版本との相関関係をも明らかにしたことで、ジャンルや時代区分にとらわれない物語草子の制作実態の一端を解明したものと考える。
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